経験者論文って、何をどう書けばいいの?
そんな悩みを持つあなたにこんな記事を用意しました。
ご訪問ありがとうございます。
40代で公務員になったおとたまです。
ズバリ、マネジメント経験!決して協調性じゃないよ
40代社会人は10年以上、民間企業などで経験を積んだからこそアピールできるものを前面に押し出して、30代と差別化を図るべきです。
そのマネジメント経験もあなただから語れるマネジメント経験がポイント。
では、どうマネジメント経験をアピールするのかについて、わたしが受験のときに気をつけた点は次の3点です。
POINT
- 下書き(約8割を目指して)
- 経験の棚おろし(マネジメント経験に着目)
- マイナス情報は書かない
あなたのお力になれれば幸いです。
論文は下書きなしで合格はむずかしい
もともと作文などが得意な人は、ぶっつけ本番でもいいと思いますが、基本的には下書きをすることをおすすめします。
いざ書いてみると分かりますが、文字数がオーバーまたはあまりにも少ないのどちらか。
論文試験は制限文字数の約8割、つまり2,000文字以内なら1,600文字は書きたいところです。
内容が充実することが大前提ですが、適正な文章量にするためにも下書きは必ずしましょう。
ちなみにわたしが受験したころはまだ社会人採用の参考書なんてなかったんですが、今はあるんですね。どんどん活用しましょう。
論文の下書きの前に、まずは経験の棚おろしをしましょう
まずは自分のこれまでの仕事を棚おろししましょう。
思いつく限りの仕事を大小かまわず紙に書き出してみましょう。
書き出す際は次のことを意識してみてください。
棚卸のポイント
- 業務の中であなたが担った業務
- あなたが担った業務の位置づけ
- そのプロジェクト・業務は会社にとってどのような位置づけか
- その仕事の問題点とその解決策
- その仕事の成果(特に第三者からの評価がベスト)
これらを意識して書き出すことで論文の大枠が決まってきます。
書き出した内容をつなげてみてください。
Aという業務で、わたしはBの立場でした。その仕事は会社にとって継続案件でほぼ指名で仕事を任されていた。ただ、今回、Cが障害でしたがDを取り入れることで円滑に進むようになり、その結果、Eという成果になり、顧客から満足され継続して業務を任せてもらえ、会社からも好評価を得ることができた。
ねっ?大枠ができたでしょ?
40代こそマネジメントの視点

民間経験者の40代に求められるものは公務員でもマネジメント経験です。
ここで勘違いしてはいけないのが、
おれ、管理職の経験ないし・・・
ってこと。
求められているマネジメント経験は、大きな仕事のプロジェクトマネージャーや管理職としての組織マネジメントの経験だけではありません。
もちろんリーダーである必要もありません。
次のようなマネジメント経験でもネタとしては十分です。
チームの業務管理
管理職まではいかなくてもチームリーダー程度の経験がある人は40代では多いと思います。
であれば定番ですが、チームマネジメントの経験を論文の中心に据えましょう。
主な内容は次のようになるのではないでしょうか。
チームマネジメントの論点
- チーム内のマネジメント
- 顧客との調整
- 協力業者を活用していればその管理
そのなかで、チームや顧客、協力業者のマネジメントにおいて1番書きやすいのが情報共有です。
情報共有を論点にするときのポイント
- なぜ情報共有が必要だったのか(工程・安全管理)
- どのように情報共有したのか(見える化・定期ミーティング)
- その結果、どうだったのか(工期短縮・顧客満足・自己成長)
これらの点を整理して文章にしましょう。
わたしの経験者論文(参考)
期間・作業員数(500人以上)とも大規模であり、研究所の解体工事と並行して実施されていたため、社外の多くの部署も関係していた。現地作業は多くの社内外の関係者との協働のため、関係者の良好なコミュニケーションは、現地作業を円滑に進めるためには非常に重要であった。そこで、私は、そのコミュニケーションに「見える化(可視化による情報共有)」を取り入れ、作業員への安全・品質教育および指導を行った。その結果、不必要な作業や人員を低減しコストを抑制しつつ、安全・品質も確保して案件を完了できたとともに、後日、企業表彰も受け、自分の成長を大きく感じることができた。
これ、スゴく格好よく書いてますが、やったことは単に図面に作業が終わったところと次の作業場所にしるしをつけただけです。
現場監督レベルなら誰でもやってることです。
外注・バイトの管理
先ほどの協力会社の管理にもつながりますが、他社に仕事を外注していることもあると思います。
その外注の管理もマネジメント経験としては有効ですね。
経験しやすいマネジメント
- 外注先との交渉・調整
- 外注先の進捗管理
- バイトのシフト管理
とくに外注先とのお金にまつわる交渉事の経験は絶好のアピールポイントです。
お金の交渉ごとはストロングポイント
なぜなら公務員は金額交渉の経験はほとんどないので、金銭交渉の経験は公務員からしたら未知のものです。
別の役所の民間経験者採用で合格したわたしの友人は、論文試験で書いた金銭交渉の件を市長から直接、面接の際に質問されたそうです。
市長自ら金銭交渉の件を聞きたくなるぐらいですから、公務員にとって金銭交渉の経験って貴重な経験なんです。
生々しい金額交渉は書かないにしても、どのようにしてあなたと協力業者が折り合いをつけてwin-winとなったかを書きましょう。
ただし、一方的に値切り交渉したと書いてもいい印象はありませんので気を付けてくださいね。
マイナスな情報は書かない
謙虚な日本人の性格か、つい上手くいかなかったとこを書きがちです。
しかし、限られた文字数の中でマイナス情報を書く必要はありません。
もちろん、そのマイナスを糧にプラスに転じた話題ならいいのですが、そうでないなら書く必要はありません。
よく「Aは上手くいったものの、Bは上手くいかなかった」と事実すべてを書こうとしますが、「Aは上手くいった」だけで十分です。
なぜなら、論文採点者はあなたの強みや成功体験からの気づきを論文から知りたいのです。
下書きを読み返して不必要なマイナス情報は削り、それによって生まれた文字数でさらにプラス情報を加えましょう。
論文対策は面接対策につながる
論文試験対策は次の3点を意識して取り組みましょう。
POINT
- 下書き(約8割を目指して)
- 経験の棚おろし(マネジメント経験に着目)
- マイナス情報は書かない
公務員の民間経験者採用の試験には必ず論文と面接があります。
面接の材料は提出した履歴書などの書類と論文です。
その履歴書や論文の内容は、あなたの強みや経験をアピールできる内容にしましょう。
そうすることで、面接をあなたの得意分野に持ち込めます。
面接の場をホームにするかアウェイにするかはあなた次第です!
以上、よろしくお願い申し上げます。
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